フードロス(食品ロス)をなくすための家庭の知恵


食品ロスとはフードロスとも言い、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
メーカーや小売店の売れ残りや飲食店などの食品ロスが年間約300万トン以上、家庭での食品ロスも年間約300万トン以上と言われています。
家庭での食品ロスを無くすのは、広い目で見れば世界的な食糧事情の改善に貢献することです。
キャベツを芯まで食べることも、リンゴの皮を食べることも社会貢献のひとつといえます。

家庭での食品ロスとは?消費期限と賞味期限の違いについて

家庭での食品ロスは、食べ残しや賞味期限切れが多いようです。
消費期限と賞味期限の違いについての理解があいまいなところがあり、捨てなくてもよいものまで捨ててしまっていることが多いようです。

・消費期限とは
食べても安全な期限のことで、消費期限が過ぎてしまった食品は食べない方が安全です。
主に消費期限が表示されているものは、傷みやすい加工品などが多く、調理パンやお弁当、さしみ、サラダなどのお惣菜です。

・賞味期限とは
美味しく食べられる期限のことで、賞味期限をこえていてもすぐに食べられなくなるというわけではありません。
例えばレトルト食品やインスタント食品、スナック菓子などは、賞味期限を過ぎても食べられます。

家庭でできる食品ロス対策

家庭から出るゴミの中には、手をつけていない食品が2割もあるそうです。
食材は買い過ぎないで、使い切ることが大切です。
安いからといって大量に買って、冷蔵庫や食品庫に詰め込み、在庫管理ができていないと、結局捨ててしまうことになります。
「食べられる量だけ買い、食べきれる量だけ作る」のが食品ロスを無くすコツです。

・食品ロスが多いものは?
野菜と果物の廃棄が約70%を占め、次が調理済みの加工品、穀類、魚介類と続きます。

・廃棄する原因は?
鮮度の低下、腐敗、カビの発生、消費期限切れ、賞味期限切れなどです。

食品ロスを防ぐには食材は丸ごと食べること

もっとも廃棄されやすい食材が野菜と果物ですが、余った分は冷凍や乾燥させておくとよいでしょう。
また、次に廃棄されやすいのが調理済みの加工食品ですが、できればお惣菜は買わないで自分で調理する方が安くつくだけでなく、防腐剤や保存料などの心配がなくなります。
スーパーのお惣菜の煮物などは、多少古い食材を使って調理しても問題ないとされ、公に認められています。

・家庭で余った食材を保存するには
家庭で余ったご飯は冷凍しておき、電子レンジで解凍すると、美味しく食べることができます。パンも凍ったままオーブントースターで焼くと風味が変わりません。
魚介類に関しては、基本的にその日食べる分だけ買うようにし、余った分は魚なら焼いて身をほぐして、ゴマなどと混ぜてふりかけにして保存したり、貝類などはショウガなどと煮て佃煮にしておくと、廃棄することなく食べきることができます。

乾燥野菜や乾燥ワカメなどの海草類、ドライフルーツなどを献立にとり入れましょう

<乾燥野菜や乾物、缶詰は食品ロスを防ぐ上、安価で節約には最適な食材です>

1.乾燥キクラゲ

血液を浄化して免疫力をアップする黒キクラゲと肌やのどに潤いを与える白キクラゲは、薬膳にも使われる食材です。
キクラゲは、ブナやカエデなどの広葉樹の枯れ木に生えるキノコです。
黒キクラゲは貧血の予防や改善、免疫力アップに効果があり、白キクラゲは肌やのどに潤いを与える作用があります。
キクラゲは、コトコト煮てスープにしてよく用いられますが、価格が安定していて捨てる部分もなく、薬効もあり魅力的な食材です。

・ダブルキクラゲのうるおい満点スープの作り方
黒キクラゲと白キクラゲを水で戻してから、鍋に市販の固形中華スープの素とともに入れて、コトコトと煮ます。

2.乾燥ワカメや海苔

マグネシウムやカロテン、鉄などを含む乾燥ワカメや海苔も廃棄するところがなく、みそ汁などに入れて食べると、水分の代謝をよくしてむくみを改善する働きがあります。

・乾燥ワカメの酢のものの作り方
ワカメは血圧を下げ動脈硬化を予防する働きがありますが、酢を合わせると効果が倍増します。
水で戻したワカメとしらす、きゅうりの薄切りに酢、醤油、砂糖1:1:1を合わせます。

3.ドライフルーツティー

好みの紅茶のティーパックにプルーンやマンゴー、りんご、あんずなどドライフルーツを入れて熱湯を注ぎ、1分ほど蒸らすと美味しいフレーバーティ―がいただけます。
漢方薬としても知られているクコやナツメを用いると薬効が得られます。
クコには高血圧、めまい、耳鳴り、視力などの回復効果や、腰やひざのだるさを解消する働きがあります。
ナツメは滋養強壮、老化防止、精神安定、不眠などに効果があります。
クコやナツメは比較的手に入りやすいので、他のドライフルーツに少量加えて飲むとよいでしょう。

4.高野豆腐

たんぱく質を構成するアミノ酸が高野豆腐には多く含まれています。
カルシウムや鉄分も多く含まれ、育ち盛りの子どもやたんぱく質が不足しやすい高齢者にも最適な食べ物です。

・高野豆腐のひと口ステーキとつくねの作り方
高野豆腐は含め煮が定番ですが残ったら軽く汁気を取り、両面に片栗粉をまぶしてオリーブオイルで焼くと、また違った食感で、植物性たんぱく質が摂取できます。

お湯で戻した高野豆腐をすり鉢ですり、塩コショウ、片栗粉少々を加えて小さく丸めフライパンで焼くと、高野豆腐のつくねができます。
焼けたら醤油、砂糖、みりんなど好みの調味料と混ぜ合わせます。

5.缶詰の利用

おすすめなのがトマトジュースとサバやイワシ、サンマ、サケなどの青魚の缶詰です。
トマトジュースは完熟トマトが使用されているので、リコピンが効率よく摂取できます。
青魚の缶詰も、獲れたてをすぐに加工するため生魚と変わない栄養成分が含まれています。
青魚の缶詰には記憶力がアップするといわれるDHAや血液をサラサラにするEPAが豊富に含まれているので、子どもやお年寄りも積極的に摂りたい食品です。

・サバの水煮缶で作るふりかけ
水煮缶の水気を切り、サバをカラカラに炒め、砂糖、酒、醤油を少量加えてさらに炒めてそぼろ状にします。

フードロスの社会的な取り組みについて

「フードバンク」とは?

頂き物の食べ物が賞味期限や消費期限が近づいているものの、食べきることができない食品を個人や事業所から引き取り、福祉施設や生活困窮者に届ける仕組みを「フードバンク」といいますが、ボランティア団体などを通じて全国各地で活動がおこなわれています。

3010(サンマルイチマル)運動とは?

宴会が始まったら30分は席を外さずにゆっくり食事を楽しみ、お開きの10分前は自分の席に戻って残っている料理を食べましょうという取り組みで、長野県の松本市からの推奨で、徐々に各地でも広まりつつあるようです。
宴会料理などは衛生上の問題もあり、持ち帰ることができないため多くの廃棄処分が出ますが、この無駄は宴会の価格に上乗せされているとも考えられます。

まとめ

節約イコール食品ロスを防ぐことです。
無駄遣いを控えて、買った食材はすべて使い切ることで、財布にも地球にも優しい暮らしが実践できます。
野菜や果物があまったら、自家製のドライ野菜やドライフルーツを作っておくと便利です。
また、非常用の缶詰も使ったら買い足すようにすると、古いものばかりが残ることもありません。
価格の安定した乾物品や缶詰を上手に使うことで、食費が減り、バランスのとれた食生活になります。
美味しい食材を余すことなくいただくようにしましょう。

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年収200万円。でもステキな生活を楽しもうと考えている紳士。音楽と甘味がこの上なく好きです。

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