悲惨すぎ!貧困老人にならないためのリバースモーゲージという選択


人生には限りがありますが、後半の人生はあまりお金に困窮した生活は送りたくないと思ってしまいます。
しかし、長生きすればするほど年金だけでは暮らせなくなっていくのが現状のようです。
持ち家を担保にして、自治体や民間の金融機関からお金を借り入れ、老後の資金にあてるリバースモーゲージという選択が、老後資金の不足分を補う手段として徐々に浸透してきています。
子どものいない人や、財産を残す必要のない人が、現金を借り入れることで、今現在を有意義に過ごそうというものです。
こういった方法をうまく利用することは、「生き方の節約」ともいえます。

リバースモーゲージとは

リバースモーゲージとは、待ち家を担保にして、その家に住みながら毎月一定額の融資を契約者が亡くなるまで年金のように受け続け、契約者が亡くなった後は貸し手側が持ち家を売却して返済してくれるシステムです。
国や自治体、銀行が提供するので、担保型年金ともいえます。

リバースモーゲージの流れ

まず事前に、我家の不動産の価値を調べます。
リバースモーゲージの限度額は、家の評価格の50%ぐらいと思っておけばよいでしょう。
2,000万円の評価なら、それを担保に1,000万円を借りることができます。
借り入れる方法は、一括でも年金のように月々定額でもOKです。

超高齢化社会の中、住宅があっても年金だけでは趣味や旅行に使えるお金がない、死後は財産を残す必要がないので、今を豊かに暮らしたいという高齢者が増えています。
この制度は2002年に厚生労働省が生活福祉資金貸付制度として始めたものですが、団塊の世代が老齢化し、利用する人が徐々に増えてきたようです。

リバースモーゲージのメリットとデメリット

リバースモーゲージのメリットは、自宅に住みながら死ぬまで融資が受けられることです。
持ち家があっても年金額が少ないと、生活にゆとりがありません。
預金や年金が少なくてもリバースモーゲージを利用することで、一般的な生活を維持することができます。
また、借入金の使い方は借入先によっても違いますが自由型であれば、生活資金や住宅のリフォーム資金や旅行や趣味などに自由に使うことができます。
借入先を決めるにあたっては、取引銀行があり、口座にある程度の貯金蓄がある場合は、銀行によっては、優遇される制度もあるので、検討するようにしましょう。

リバースモーゲージのデメリットは、土地の評価額によって借入額が決まり、土地価格が低い地域は、リバースモーゲージの対象とならない場合もあります。
また、マンションは対象にならない場合もあるので、借入先の機関に確認しておくことが大切です。
長年住んだ住宅自体はほとんど資産価値がなく、担保となるのは土地だけです。
土地の評価価格が低い場合は、当然借り入れられる金額も少なくなります。
決断する前に、リバースモーゲージを取り入れている銀行などに問い合わせてみましょう。

契約者が亡くなった後の相続人は、不動産が相続できませんが、相続税や所得税は支払わなければなりません。相続人にとってそれはデメリットです。
リバースモーゲージローンを利用するにあたっては、財産の相続人である子どもたちの同意が得られない場合は、リバースモーゲージを利用できないこともあります。
相続人と事前に話し合っておくことが大事です。

契約者である夫が亡くなった場合、残された妻はどうなるのでしょうか。
リバースモーゲージを利用する際に連帯債務者を夫婦にしておけば、妻が亡くなってから契約が終了するようになります。

リバースモーゲージは、同じ家に住み続けながら融資を受けるので、借金という感覚が薄れがちです。
注意しておきたいことは、残された配偶者が契約期間を過ぎてからも長生きした場合や、土地の値段が下落した場合は、一括返済を求められることがあるということです。
また、貸し手は借り手が亡くなった後でしか貸したお金が返ってこないので、リバースモーゲージの限度額は当然のことながら低く抑えられてしまいます。
いずれにしても、多くの銀行が参入しているのと、自治体が取り組んでいるところもあるので、自分に合ったところを選んで、財産の相続人である子どもたちの同意を得る必要があります。

売却査定のシュミレーションをネット上で無料でできるシステムもあるので利用したり、不動産会社や新聞の折り込み広告などで、住んでいる所の評価格を知っておくようにしましょう。

生活保護とリバースモーゲージ

生活保護の申請に言ったら、持ち家があるからその資産を活用して、まずそのお金で生活をしなさいといわれ、リバースモーゲージについて説明を受けたといった話を、最近よく聞きます。
Aさんは、いったんリバースモーゲージを考えたものの、評価額が1,000万円にも満たず、500万円ほどしか借り入れることができないと分かりました。
毎月の家計費を補てんする形で借り入れても、数年で底をついてしまい、住む所さえなくなるのではと不安になり、リバースモーゲージも生活保護の申請も取りやめたそうです。

しかし、よほど豪邸で多額のお金を借り入れる場合はともかく、評価格が低く借入額もわずかしか借り入れることができない場合は、持ち家に住みながらでも生活保護は受けることができます。

ただし、一定の固定資産評価額以上の持ち家を所有している場合は、不動産を担保にお金を借り入れるようにすすめられます。
国の対策の一つとして、生活保護世帯を減らすため「要保護世帯向け不動産担保型生活資金の貸し付け」という法律が施行されており、この制度を利用して借りたお金で生活している間は、生活保護費を受けることはできません。
一定の固定資産がありながらも、それを担保に借り入れることを拒み、生活保護を受給したいと願っても、生活保護は受けることができないのです。
しかし、微妙なラインの資産の場合は、各市町村によっては持ち家に住みながら生活保護費を受給できる場合もあります。

とりあえず、現在の状況と希望を社会福祉協議会に相談してみましょう。
それで持ち家に住みながら生活保護費を受給することが無理といわれたら、国民生活センターの出先機関などに相談すると、弁護士さんなどと連絡を取った上で的確な回答があるので参考にしてから結論を出しましょう。

また、70歳くらいまでローンを組んだ家に住んでいて、生活ができないからと生活保護を申請しても、そのお金がローンの返済に充てられることも考えられるので、住宅ローンがある場合は、生活保護費を受けることができません。

日本人の平均寿命とリバースモーゲージ

平成27年度の調査では男性の平均寿命が80,79歳 、女性が87,05歳です。
働けるうちは働き、節約に節約を重ねて男性70歳、女性75歳まで頑張ってきたとしても、それからさらに10年を、下がる一方の年金と上がる一方の医療費と戦いながら生活していかなければなりません。
リバースモーゲージは一見理想的な仕組みのようにも見えますが、年月によって土地価格は変動するので、評価額が下がった場合は、契約内容を見直さなければならないこともあります。また、金利が上がれば利息の負担も高まります。
長生きすればするほどお金が必要ですが、早々とリバースモーゲージという手段を使ってしまった場合、その後の対策も考えておく必要があります。

日本のリバースモーゲージのしくみと歴史

不動産担保生活資金ともいわれるリバースモーゲージは、土地と建物を担保にして公的機関や民間の銀行などから年金のような形で毎月貸付けを受け続けたり、一括で貸付金を受け取ったりできる制度です。
リバースとは逆、モーゲージは担保のことですが、普通は借入残高が年々減っていきますが、リバースモーゲージは借入残高が年々増えていきます。

国内の自治体がはじめてリバースモーゲージに取り組んだのが1981年、東京都武蔵野市で、2002年に厚生労働省が導入し、その後各自治体で取り扱いが始まりました。
2010年以降は、さまざまな銀行なども取り扱うようになりました。

公的なリバースモーゲージと民間のリバースモーゲージとはどこが違うの?

公的なリバースモーゲージと民間のリバースモーゲージでは、貸し付ける目的が違います。
借り手の方も、目的によって選ぶことが大切です。
厚生労働省の貸し付け制度は福祉目的で、さまざま条件が多くあり、一定額以上の収入があれば借り入れることができません。
公的なリバースモーゲージは、不動産はあるが貯蓄額も公的年金も少ないため、暮らし向きにゆとりがない人向きに貸し付けることを目的としています。
生活福祉資金としての色合いが強く、高齢者世帯が生活保護費に頼らず、自立するための支援のひとつとして、各市町村の社会福祉協議会が窓口になっています。

公的なリバースモーゲージは、行政が直接融資する福祉目的の直接融資方式と、自治体が金融機関を斡旋する間接融資方式があります。
直接融資方式に比べると間接融資方式は銀行などを通すため、条件が厳しいのが特徴です。
民間の銀行などが取り扱うリバースモーゲージの目的は、収益を上げることには違いありませんが、貸し手側がある程度以上の資産や安定した年金収入があることを前提に、より充実した老後を送りたい人を対象に、貸し付けることを目的としています。

厚生労働省のリバースモーゲージの取り組みについて

厚生労働省の要綱では、65歳以上の住民税非課税世帯を対象に、土地評価額の7割を上限として、月々30万以内を3年を区切りとして援助すると決められています。
こちらの制度は、持ち家がありながらも生活保護費を受給している高齢者を対象に考えられたところが大きいようです。
リバースモーゲージを取り入れることで、ゆとりのある生活を送りたいといった考え方で借り入れる銀行などのリバースモーゲージとは、少し事情が違います。
高齢者の福祉向上のための制度というよりは、高齢者の生活保護者が増えるのを抑えるために考えられた方法とも言えます。

高齢者で低所得者がリバースモーゲージを利用する際は、担保となる不動産の評価格が自治体によって決められており、おおむね1,000万円以上のようです。
また、土地の表価格の7割を相当額とする場合などもあるので、事前に調べておくことが必要です。

どうしてもまとまったお金が必要な時は?

リバースモーゲージの利用に決断しかね、貯蓄もなく、日常は何とか暮らせても、まとまったお金が急に必要となった場合は、どうすればよいでしょうか?

子どもがいても、なるだけ頼りたくないのが親心です。
しかし、老々介護の中、自分の親もお金がない場合は、老齢とはいえ子どもである自分たちの世代がなんとかせねばなりません。
現実の話として、70代の高齢者が90代の親を介護施設に入れるお金がないために、自宅で介護していたり、急な入院のための取りあえず必要なお金がなかったりすることもあるようです。
そんな時、もし生命保険をかけているなら生命保険を担保にお金を借りることができます。
リバースモーゲージを考える年代だと、正直言って銀行や消費者金融などからお金を借り入れようにも審査に通りません。
「契約者貸付制度」といって、生命保険を担保にお金を借りる手段を考えてみましょう。

契約者貸付制度とは?

掛け捨てタイプの保険は利用できませんが、積み立てタイプの保険は利用することができます。
契約者貸付制度とは、保険を担保にお金を借り入れることですが、積み立てタイプの保険なら、このお金の解約返戻金を担保にお金を借りることができます。
ただし、契約後間もない保険では契約者貸付制度を利用できない場合もあるので、確かめておくようにしましょう。
これはあくまでもお金を借りるという行為なので、利息をつけて月々返済しなければなりません。
貸付利率は、保険の加入時期や各保険会社によっても違うため、この点も確認しておきましょう。

契約者貸付制度のメリット

契約者貸付制度のメリットは、保険を解約することなくまとまったお金を準備することができることです。
消費者金融や銀行のカードローンに比べると低金利なのでお得です。
また、自分自身が積み立ててきたお金を担保にお金を借りるので、面倒な審査がありません。
基本的に65歳以上で無職だとカードローンの審査が通らないのが現状なので、高齢者にとってはありがたいことです。
もちろん信用情報に載ることもありません。
貸付を受けられるのは、当然のことながら保険契約者のみです。
返済の前に万が一保険契約者が死亡した場合は、保険金から元金と利息を引いたお金が差し引かれて遺族に支払われます。

年老いてお金がないと気づいても落ち込まないあせらない

一生懸命生きてきたにもかかわらず、さまざまな事情で節約しないと食べていけない状況の人も、あらゆる知恵を絞って、前向きに対処していきましょう。
公共機関に相談したり、ネットや本で正しい情報を得て対策を練っていくことで、道は少しずつ開けます。
逃げれば逃げるほどますます状況は悪くなるばかりです。
困難に立ち向かうことで新たなパワーが生まれます。
持ち家があれば、リバースモーゲージという方法も考えてみましょう。
資産がなくても、まだまだ元気な60代ならやりくりして積み立て型の保険に入っておけば、80代になって、それを担保にお金を借り入れることもできます。

年をとっても今の自分をお金に変えることができる・スモールビジネス

リバースモーゲージも利用した、終身保険の契約者貸付も利用した、それでも生きている?
そんなときは、長年培ってきた知識や技術をお金にすることだって可能なのです。
自分で小さな企業を立ち上げるという意識をもって、何か得意なことでお金を稼ぐことは、社会や国に不平や不満を訴えるより、爽やかにお金を稼ぐことができます。

田舎のおばぁちゃんたちは、こぞって働き者でお金儲けが好きです。
春になると、せりやふきのとう、つくしやわらびなどをかご一杯摘んで、ていねいに処理し、レシピや自分の似顔絵まで書いて、毎朝、道の駅に届けています。
また、柚子やきんかんなどを使ったジャム、切り干し大根などマイブランドでガッチリ稼いでいます。
都会のおばぁちやんたちも、お金儲けが好きな人は元気で気持ちも若いようです。
自宅の一部を開放して、手芸や和裁を教えながら90歳まで収入を得続ける人もいます。
もちろんおじいちゃんだって、さまざまな方法で死ぬまでお金儲けをしている人は多くいます。

まとめ

リバースモーゲージを利用して自宅を担保にお金を借り入れたり、生命保険を担保にお金を借り入れることは、決して恥ずかしいことではありません。
「いい年をして、計画性がない」と非難されようと、人の人生は差し引きゼロが理想の人生なのです。
死後に少ない財産をめぐって子供たちが醜い争いをするくらいなら、何も残さないことが素晴らしいこと思えば、生きる希望も湧いてきます。

公的なリバースモーゲージにも、やはりメリットやデメリットがあります。
しかし、何も知らないと、いざというときに役立ちません。
年金だけで暮らすのには無理があると思えた時には、土地つきの持ち家を担保にして、お金を借り入れるリバースモーゲージというシステムがあることを、知っておきましょう。また、終身保険を担保にお金を借り入れて、生活費にあてることもできます。
それと、なによりも前向きなおすすめ策は、「自分で稼ぐ」ことです。
高齢者といわれる年齢でも、長年やってきた得意分野で収入を得ることは可能です。
国も子供もパートナーも頼れないなら、最後は自分を頼るしかありません。

リバースモーゲージを利用するか、しないで別の方法を探すのか、それは人それぞれです。
ですが、年を取ってからお金がない、という、悲惨な状況にならないためにも、今のうちにリバースモーゲージを含めて、老後のお金をどうするのか、考えておく必要はあるのではないでしょうか。
遅くならないうちに、検討してみてください!

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年収200万円。でもステキな生活を楽しもうと考えている紳士。音楽と甘味がこの上なく好きです。

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